2013年10月1日~2014年3月31日
徳島県・太刀野低水護岸工事
四国三郎吉野川。 低水護岸工事の際、川岸に生えている竹林を伐採することになりました。 一般的には、伐竹及び竹の根は産業廃棄物として処理します。本工事では、処分せず堆肥にして、沿川住民に配布し、大好評でした。
伐採前の竹は、高さ10m以上、太さ(直径)10~15㎝、広さ約10,000m2もありました。
バックホウにより伐採を行います。
伐採した竹は、約200m3/山にして、堆積します。
竹のように長いものは、横入れ式の破砕機で破砕します。
約5/8インチ程度に破砕された竹チップです。
堆肥化ヤードの整備ができました。
仕込み状況です。散水による水分調整、発酵促進のための種菌混合、積み込み作業を行います。
W=7m、L=約50m、H=3.5m、 一山550~600m3×7山、積み込みました。 ブラックシートをかけ、シートが風に飛ばされないように固定し、約半年間、熟成します。 風の強い場所でしたが、台風が来てもシートは飛ばされませんでした。
堆積熟成期間中、均一化の目的で、一次混合と最終撹拌を行います。 写真は、堆積3か月目の状況です。 温度は65~70℃まで上昇し、黒みを帯びた色に変化しました。周囲には、堆肥化しなかった竹チップがありますが、種菌を混合して発酵させたものと、差は歴然です。
配布期間:平成26年3月1日~3月31日、平成26年9月18日~10月13日
国土交通省 徳島河川国道事務所 吉野川美馬出張所にて配布。
沿川住民の皆様には大好評で、大勢の方に来ていただきました。
最終的には5000m3の堆肥も完売しました。